読書

【物件探偵】レビュー

※表紙画像はhttps://www.shinchobunko-nex.jp/books/180209.htmlより引用

■点数 60/100

■感想

「物件探偵」は、不動さんと呼ばれる宅建免許を持つ女性が主人公で、物件の問題解決に真剣に取り組む姿勢が描かれています。しかし、彼女の関心が建物の問題に偏っており、住人の問題にはあまり焦点を当てていないように感じました。作中に登場する用語や書類は実際のものであり、著者が調査を重ねて執筆していることが伝わります。

■良かった点

物件探偵の物語はハッピーエンドで終わるものがあり、読者にほっこりした気持ちを与えてくれます。主人公の不動さんが問題解決に成功し、物語が良い方向に進展する点は好感が持てました。

■疑問に思ったこと、ネタバレありの部分

物語の中で浅草橋5分ワンルームの謎が取り上げられています。しかし、

「鳩、死んでる」

物件探偵より引用

という衝撃的な事件が発生しても、なぜ男性が警察に通報しなかったのかが疑問です。この点について、著者が意図的に設定した展開なのか、あるいは主人公の特有の性格や状況によるものなのか、あとがきなどで書いてあればよりスッキリ読めたと思いました。

総じて、物件探偵は建物に焦点を当てた興味深い作品であり、ハッピーエンドが読者に満足感を与える一方で、一部の疑問点が深堀りされることで、より魅力的な作品に仕上げられる可能性があります。

最後までご覧いただきありがとうございます。 Have a Niceday.